月別アーカイブ: 2018年4月

小諸

「こもろ日盛俳句祭」の実行委員会がありました。新幹線で日帰り往復。少し疲れましたが、逗子から山田真砂年さんと御一緒で、なんとか行かれました❗今年は7月27日から3日間。ご参加お待ち申し上げます❗英


退院6日目

2ヶ月の入院暮らしから解放されて6日が経ちました。すっかり弱ってしまった体力は簡単には戻ってくれません。庭の鯛釣草に励まされて、一生懸命、食べるようにしております。英


課題句(2018年4月号)

「蝌蚪」        辻  梓渕
                                                        
日向側日影側にも蝌蚪の紐		小沢藪柑子
おのがじし影をなしつつ蛙の子 
蛙子の尾をまつすぐに休み居り		藤永貴之
蝌蚪の尾の抗ふ流れありにけり		山内裕子
我が影に阿鼻叫喚や蝌蚪の群れ		永田泰三
ちろちろと影の忙しき蝌蚪の水		前田なな

流線の左旋右転ぞ吹雪なる  稲垣秀俊

 季題は「吹雪」、吹き降りの雪である。「流線」は正確には物理用語でなかなか難しいが、つまりは、時間軸に沿った、物の流れの軌跡を辿った線で、原則交わらないものという。その「吹雪」の一粒一粒の雪片の流れの線が、左に旋回し、次いで、右に転回するというのである。さらに「左旋右転」は剣法の世界でも使う熟語で、刀を左の振り抜き、次いで右へと転ずる、刀捌きをもいうらしい。

 用語的には、耳慣れないものが多く、いまひとつ理解が十分でないながら、広々とした曠野を吹きまくる「吹雪」の雪片が右に左にと、予想を覆しながら渦を巻いているようすが見えてくる。

 その理由は、どこまでも一句の調子に差し迫ったものがあるためで、「ぞ」の係結びもすこぶる効果をあげていると言えよう。(本井 英)

雑詠(2018年4月号)

流線の左旋右転ぞ吹雪なる		稲垣秀俊
鍬深く打込みけふの葱を掘る
海へ海へ地吹雪の波連綿と
虎落笛コーヒー苦き仮事務所
打橋や弁天島の年用意		小野こゆき
朝寒の仕事場にまづ灯をともす		山本道子
雨もさりながら喪にある寒さかな	岩本桂子
注連飾買うて渡船の列にあり		田中 香