再入院九日目。
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再入院九日目。抗がん剤治療に加えて、放射線治療が始まりました。これからが正念場らしいです。頑張ります❗写真は院内散歩で見かけた景色。奥に見える橋は「無名橋」下を中央線が走ってます。橋の向こうは神宮外苑になります。余寒の砌、ご自愛下さい。英
「絵踏」 小野こゆき 選 我ならば絵踏すると云ふシスター 浅野幸枝 踏絵板展示ケースに黒ずめる 踏絵見し思ひのほかに小さくて 岩本桂子 主のお姿摩耗し給ふ絵踏板 村田うさぎ 絵踏思ひつ長崎の雨の坂 津田祥子 絵踏の世在りしと十字切る女 辻 梓渕
季題は「滝」。古くは「滝見」といった人事季題として「夏」であったものが、近代になって「滝」だけ独立して季題になったという。「滝」と「水」の関係を無機質的に表現した句としては〈滝の上に水現れて落ちにけり 夜半〉があまりにも有名だが、掲出句も負けず劣らず、「滝」そのものを執拗に写生した賜の句と言える。
下から滝を仰いでいると、滝口に現れた「水」が、垂れ下がった途端に「ぐうん」と「伸びて」、それまでの「水」の密度とは異なる希薄さを呈しながら下降し、滝の中ほどからは、それが千切れて、さらに細かく破砕されながら滝壺に躍り込む。こうしたプロセスを読者にきちっと提示してくれた一句である。
写生ということは、我々花鳥諷詠の徒の基本的な態度であるべきで、こうした地道な句作りを忘れてはならないと思う。(本井 英)
滝水のぐうんと伸びて落ちにけり 山本道子 滝水の伸びて崩れて滝壺へ 朝露を載せて生姜の葉の匂ふ 自然薯(ヤマイモ)の蔓と巻き合ひ灸花 残る蚊に刺されて夜半を目覚めをり 町田 良 秋蝶の袂をひとつ失へる 田中 香 行秋を灯して雨の競馬場 冨田いづみ 今朝の秋わたしスキップしたりして 井出保子
崖の裾まで 本井 英
朝寒や介護タクシー待たせおき 十三夜もう始まつてをりにけり冬立ちて市バスの色のやさしけれ 冬立つや絵馬にくろぐろ八咫烏 木の葉雨疎水等高線なぞり京都 三句
京都清風荘 二句お二階の窓ごとの冬紅葉かな 杣道に似せてしつらへ落葉積む 大根畑防潮堤の外側にも 大根の穴へ土塊こぼれけり 腕なげて鷹匠鷹を放ちけり
小春なる沼のかたちのまかがやき 水鳥の気配や蘆襖をへだて 曳き波が枯蘆を囁かせたる 細枝に細枝に冬桜かな 沖磯の奥宮もなほ神の留守
海桐の実はじけてくすみゆくばかり 酉の市ここの手締めは柝が入り トンネルを抜けてこちらの冬紅葉 崖の裾まできつちりと冬耕す 大綿の浮いて大人し音もなく