日別アーカイブ: 2012年10月10日

ハナちゃんと。英

2012-10-10_082645.jpg 2012-10-09_162509.jpg

ハナちゃんの本名は分からない。もともとは斜めお向かいのHさんの家の飼い猫だったはずですが、ここ数年、彼女の行動範囲は徐々に広がり、最近は我が家も彼女の別荘に組み込まれたようです。一方、裏の川はそろそろ鯊の頃、書斎から抜け出して、ハナと遊んだり、鯊をのぞきこんだり、原稿がなかなか進みません。困ったことです。

課題句(2012年10月号)

「秋の暮」          高瀬竟二 選

そしてまた考へること秋の暮		藤森荘吉
きな臭くうす暗くなる秋の暮

秋の暮川の半ばに杭の影		山内裕子
図書室に閉ぢ込められて秋の暮	青木百舌鳥
とり込める干物の鯖や秋の暮		本井 英
秋の暮島へ落つる陽惜しみ佇つ	梶原一美

花鳥諷詠ドリル ‐主宰の句評‐ 第36回 (平成17年7月8日 席題 川床・金魚)

ひと仕事終えて金魚を眺めけり
これ、面白いですね。室内で仕事をしている方なんでしょう。コンピューターでもいいし、ものを書いてもいいし、なんでもいいですよ。ふっと疲れた目を、今、金魚にやって眺めながら、憩ってをる。この句はリズムにすきがないですね。ことばとことばの繋がりにすきがない。その緊密さが、この句のよろしさだと思います。
風誘ふ乙女の如し沙羅の花
夏椿とも言いますね。白い、わりに華奢な花です。その沙羅の花を見てをったら、まるで乙女のような感じがした。そして風を呼んでいるように思えた。という句で、これで作り方に間違いはないと思います。
出目金の片目となれる哀れさよ
そらー、哀れだわね。出目金てのは、目が勝負で、飼われるのに、なにかの事情で、片目が具合がわるくなってしまったんでしょう。けんかとかではなくて軍鶏とは違うから。水槽なんかで飼っているのは、目をやられる場合が多いですね。料理屋さんの生け簀をよく見ると、鯛なんかでも、目が濁っていたり。なんかの事情で、片目がつぶれてしまった、金魚。それを見るにつけて、かわいそうなことをしたなと思っている。という句です。
坂がりにお茶室までの竹落葉
「坂がりということばを、よく知りませんでしたが、「坂がかり」というふうに解釈させてもらいました。ちょっと高い所にお茶室があるんでしょう。一つではないかもしれませんね。お寺の境内とか、古い建物が真ん中にあって、何カ所かにお茶室が作ってあって、OO宗匠の席、XXの席。一つ、お茶会が終わって、次のお茶席へ移る時に、高みに向かって歩いていった。裾を気にしながら、静かに歩いていったところが、竹落葉が音もなく、くるくるくるくると回転しながら散った。次のお席はどんなお手前なのだろうという期待に、しずかに胸をおどらせててをるという句。なかなか上等な句だと思いました。