課題句」カテゴリーアーカイブ

課題句(2022年6月号)

課題句「河骨」        武居玲子 選

河骨や何か跳ねたる水の音		山内裕子
沼舟の波河骨に消えゆけり 
河骨の葉のつやつやとして開花		小沢藪柑子 
河骨の黄の明るさに空も亦		原 三佳
河骨や水鏡にも力づよ		藤永貴之  
河骨の蕾こつんと黄を兆し		本井 英

課題句(2022年5月号)

課題句「虹鱒」	小沢藪柑子 選

渓水は虹鱒沢へわかれをり		藤永貴之
岩陰ゆ虹鱒釣の竿をのべ

山水を引いて虹鱒飼ふといふ		山内裕子
ヒラを打つときの虹鱒虹色に		本井 英
虹鱒や一トン放流せしと聞く		常松ひろし
虹鱒と美しき名を付けられて		根岸美紀子

課題句(2022年4月号)

課題句「草餅」       辻 梓渕 選
                                                      
摘まみたる草餅指に吸ひつける		山内裕子
やはらかき雨の降る日や蓬餅

本題の前にとすすめよもぎ餅		岩本桂子
草餅を食うても思ひだし泪		藤永貴之
草もちやそろそろ下の子が帰る		前北かおる
草餅やヘギ経木のうす皮座布団に	前田なな

課題句(2022年3月号)

「鳥帰る」   藤森 荘吉 選

鳥帰る空の先にも空のある		小沢藪柑子
よく晴れた空を選んで鳥帰る
鳥帰るもう暮れかけてゐる空を

世界一大きな機体鳥曇		前北かおる
鳥帰る船荷あらかた積み終へて		梅岡礼子
我の立つ岬の先に鳥帰る		永田泰三
リハビリの背筋伸ばせば鳥帰る		関口直義

課題句(2022年2月号)

課題句「旧正月」      櫻井耕一 選

大草鞋下げ旧正の仁王門		伊藤八千代
旧正の相模に青き海と空
旧正月しばし無沙汰のお雑煮を		塩津孝子
旧正の都会の底に暮らしをり		児玉和子
ランチしながら旧正と妻に言ふ		本井 英
旧正や濃茶を回す閑けさに		羽重田民江