「稲刈」 原昌平 選 稲刈りて続く日和を願ひけり 津田伊紀子 軽トラにこぼれさうなる稲穂積む 稲刈や藁の匂ひは日の匂ひ 波多野美津子 子を連れて棚田の稲を刈りに来し 児玉和子 連峰のよく見ゆる日々稲を刈る 本井英 稲刈にカメラ向ければ笑みくるる 青木百舌鳥
課題句(2016年10月号)
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「稲刈」 原昌平 選 稲刈りて続く日和を願ひけり 津田伊紀子 軽トラにこぼれさうなる稲穂積む 稲刈や藁の匂ひは日の匂ひ 波多野美津子 子を連れて棚田の稲を刈りに来し 児玉和子 連峰のよく見ゆる日々稲を刈る 本井英 稲刈にカメラ向ければ笑みくるる 青木百舌鳥
「鯊」 磯田和子選 鯊舟を下りてまた釣る鯊の秋 藤永貴之 ゆる〳〵と満ちひろがり来鯊の汐 鯊釣りの沖に機影の絶ゆるなく 小野こゆき 浦人の皆顔見知り鯊日和 岩本桂子 鯊を釣る浮世のことはさておきて 辻梓渕 船宿へぽんぽん蒸汽鯊の潮 伊藤八千代
「文月」 小沢藪柑子選 文月の田面ラを渡る夜風かな 藤永貴之 文月やきのふに続く星月夜 文月やホ句よりほかの趣味捨てて 遠藤房子 文月や人恋しさに書店まで 木下典子 文月や会ひたき人に会ひに行く 山内裕子 文月や住んでもみたき川の町 本井 英
「朝曇」 石神 主水 選 山鳩の頭小さし朝曇 藤永貴之 遙々と海遙々と朝曇 朝曇陸橋低う長うあり 朝曇桟橋の舟出払ひて 梅岡礼子 牧の子の寝藁かへせる朝曇 青木百舌鳥 朝曇大漁に湧く魚市場 常松ひろし 朝曇起きて頭痛の気配して 渡辺深雪
「時鳥」 飯田美恵子選 ほととぎす倶利伽羅峠高からず 磯田和子 ほととぎす平家村へと籠渡し ほととぎす一夜で落ちし城と聞く 常松ひろし 山頂の修験道場時鳥 小沢藪柑子 海の村の朝な夕なの時鳥 本井 英 柏手を打ちて拝めば時鳥 藤永貴之