月別アーカイブ: 2017年11月

主宰近詠(2017年11月号)

昔とも  本井英

避暑荘のウッドデッキに置くランプ

小庵と母屋を萩の隔てたり

秋の蝶巴なす三つ巴なす

蟬時雨メロディーライン無かりける

雨音のをさまりくれば草ひばり




いんげんの花の真白はけさ咲きし

女郎花の黄をつらぬける雨の針

中干の終はらぬうちの雨の日々

千草刈りひらきソーラーパネルとよ

鶏頭にこつてり紅きスカラップ




羽黒草ここの小径をことし又

この窪も鱒池たりき千草生ひ

鱒池のすれつからしの鱒の夏

ぽつかりとある瀧空を夏燕

瀧音の追ひすがりくる磴ほそし




法師蟬楽しき日々は過ぎやすく

秋風を聴く西郷の犬の耳

紅蓮の五日目ほどと見ゆるかな

黄花なほしがみつきありお数珠玉

「夏潮」十周年
一日(イチジツ)とも一 昔とも蓮に立ち

今宵は十三夜

床屋さんが済んで、鳩居堂でハガキを買って、空を見上げたら十三夜の月が早くも上がっていました。これから池袋に廻って、池袋句会に出ます。少人数で楽しい会です。どうぞお気軽にご参加下さい。