雑詠(2015年8月号)

春潮にはふる纜出港す                梶原一美
行く春や船笛丘に尾を引けり
首すぢに日ざし濃くなる苺狩
日のさせば苺は濃ゆしルビーより

退職の夫とボートに春の宵        原田淳子
門にまだ母の手を振る春の宵       前田なな
竹林に去年の今年の竹の皮        柳沢晶子
隅々まで風に応へて桜かな        梅岡礼子

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