ゆるやかに科をつくりて独楽止る 藤永貴之 宗像の今何もせぬ冬田かな 雪雲のかたちともなくひろごれる 寒の水湧けるところに柄杓伸べ 噴水のさざ波及ぶ氷かな 前北かおる 秋水に石あれば現れ水の皺 根岸美紀子 この棒にこだはる蜻蛉風やさし 小山久米子 駒草の葉の白緑(ビャクロク)に露の銀 児玉和子
ゆるやかに科をつくりて独楽止る 藤永貴之 宗像の今何もせぬ冬田かな 雪雲のかたちともなくひろごれる 寒の水湧けるところに柄杓伸べ 噴水のさざ波及ぶ氷かな 前北かおる 秋水に石あれば現れ水の皺 根岸美紀子 この棒にこだはる蜻蛉風やさし 小山久米子 駒草の葉の白緑(ビャクロク)に露の銀 児玉和子