雑詠(2013年1月号)

真白なる皿に残りし梨の水		原 昇平
眺むれば眺むるたびの秋の空
貰ひたる見舞ひの梨を剥ひて呉れ
ありの実の皮のざらりとしてをりぬ

がちくと運べるビールジョッキかな	永田泰三
肩にゐる子どもとも鷽替へにけり	藤永貴之
夜長かな妻は写真の整理して		原 昌平
窓持たぬ路上生活冬ざるる		前北かおる

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