雑詠(2012年12月号)

時雨るゝや虚子の堅田を訪ぬれば	藤永貴之
冬耕や樹々に夕日が切れ切れに
狐火の糸の切れたるごとく散る
一つ売れ一つ足されて飾かな

次々と浴衣の少女降りる駅		牧野伴枝
良い夢を見んとて布団干しにけり	山口照男
芭蕉葉の破れ芭蕉葉の影の破れ	原 昇平
撒水器カタカタカタカタ向きを替へ	田中温子

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