【1-3】選句結果~3月29日分題詠でGO!「田楽」「春炬燵」

【1-3】選句結果~3月29日分題詠でGO!「田楽」「春炬燵」

お待たせいたしました。各位の選句が揃いましたので発表します。

逗子の後選は後日まとめて「汐まねき」に掲載いたしますので、ご覧下さい。

なお、特選句の講評が間に合わなかった方は、適宜コメント欄を使って追記下さい。

また、その他の方も、遅れての選句や、句の講評、諸々の感想については当欄のコメント欄を御使い下さい

(承認制のため、表示までタイムラグがある点ご承知おきください)。

 

選句結果~3月29日お題「田楽」「春炬燵」

 

祐之選
廊曲がり曲がりて部屋へ春炬燵 かおる
春炬燵囲みおしゃべり始まりぬ 美穂
◎見舞状したゝめてゐる春炬燵 三佳
膝小僧ちよと突き出し春炬燵 和子
田楽や厨にいつも名古屋味噌 照子
かおる選
◎春炬燵百三歳の母のゐて 照子
見舞状したゝめてゐる春炬燵 三佳
宿坊の部屋の真ん中春炬燵 和子
持ち寄りし菓子美しき春炬燵 照子
醤油染みをちこちにある春炬燵 祐之
照子選
◎折り紙の麒麟三頭春炬燵 昌平
田楽や高足膳に大胡座 かおる
田楽に誰彼異動する話 三佳
忘られし仕事をのせて春炬燵 かおる
田楽やくはへて串を引き抜きて かおる
明朗選
母のまた同じこと言う春炬燵 照子
田楽に誰彼異動する話 三佳
◎持ち寄りし菓子美しき春炬燵   照子
田楽や木曽川見ゆる座について 照子
快癒まであと一ト息の春炬燵 三佳
三佳選
春炬燵百三歳の母のゐて 照子
春炬燵思ひの外の軽さかな 昌平
◎持ち寄りし菓子美しき春炬燵 照子
しかかりの塗り絵の置かれ春炬燵 昌平
田楽や木曽川見ゆる座について 照子
和子選
田楽にたつぷり塗るや手前味噌 三佳
田楽に憩ひてをりぬちんどん屋 祐之
田楽や高足膳に大胡座 かおる
◎春炬燵に布団の少し湿りをり 祐之
荒れて来し海を眺めて春炬燵 祐之
昌平選
春炬燵百三歳の母のゐて 照子
◎母のまた同じこと言ふ春炬燵 照子
宿坊の部屋の真ん中春炬燵 美穂
春炬燵温めてありて旅の宿 美穂
醤油染みをちこちにある春炬燵 祐之
美穂選
母のまた同じこと言ふ春炬燵 照子
田楽に誰彼異動する話 三佳
荒れて来し海を眺めて春炬燵 祐之
◎忘られし仕事をのせて春炬燵 かおる
折り紙の麒麟三頭春炬燵 昌平
以上です。以下に各人の特選句へのコメントを掲載します。
<祐之特選>
◎見舞状したゝめてゐる春炬燵 昌平
→季題は「春炬燵」。春になってもまだ出しっぱなしになっている炬燵。
暦上は春だがまだ寒さが残っていると言うことでしょう。
そんな時期に炬燵に籠りながら御見舞い状を書いています。
「春炬燵」の季題から、先方もそれほど深刻ではなく、これから快方に向っていくような気がしました。
<照子特選>
◎折り紙の麒麟三頭春炬燵 昌平
→炬燵板の上できっちり折り紙を折る。子供三人、麒麟三頭
<明朗特選>
◎持ち寄りし菓子美しき春炬燵 照子
→寛ぎと華やぎを感じる句
<三佳特選>
◎持ち寄りし菓子美しき春炬燵 照子
→いわゆる「女子会」(しかもシニアな)が想像されました。
持ち寄りというからには、気のおけない仲間との気軽なおしゃべりの場。
お菓子の種類も各人の好みで、クッキー、おせんべい、チョコレートと和洋とりどりです。
和菓子好きの友人が持参した、春らしい桃色のお菓子に歓声も上がります。
取り留めのないおしゃべりの輪に、私も加わりたいと思いました。
<和子特選>
◎春炬燵に布団の少し湿りをり 祐之
→暖かくなってきて、火を入れぬままに置かれている春炬燵。布団も湿気を含んでひんやりとしている。
そろそろ仕舞いどきかと思うけれど、まだ肌寒い日もあるだろうからともう少しそのまま置いておくことに。
冬の間、家族(あるいは私)を温めて活躍してくれた炬燵。一冬の湿気と埃が布団に付いているよう。
<美穂特選>
◎忘られし仕事をのせて春炬燵 かおる
→春は確かに来ていて、部屋の冷気も和らいで、炬燵を離れる気持ちになる。
常に家族が集っている印象の冬の炬燵と違い、春炬燵には、人の居ない風景がある。そのことを気付かせてくれた句です。
<かおる特選>
◎春炬燵百三歳の母のゐて 照子
→春になっても家が暖まってくるまでは寒いものです。その間、まだまだ炬燵をしまえないというのがわかると思いました。

 

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