雑詠(2018年3月号)

蓮刈られ鉢に短かき茎の数			山内裕子
安全旗風に勤労感謝の日
移りつつ日矢をこぼして冬の雲
冬木の芽上を向かんとしてをりぬ

巣穴から少し歩いて蜂飛べる		櫻井茂之
種を採るおさるの貌にさも似たる	三上朋子
自動ドア抜けて落葉の香の中へ		前田なな
著膨れて所作揺るぎなく橋普請		稲垣秀俊

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