跼まりて子はなほ小さし椎拾ふ 藤永貴之 菊畑の菊矗々と出荷待つ 桐の実や寺領の内の一つ庵 遠目にも桂の黄葉且散れる 残照を惜しみ高きに登りけり 案内人目につく草を引きながら 岩本桂子 蚊遣香外の雨へと流れけり 永田泰三 水面をぼぼぼぼぼつと滝が刺す 磯田知己 万物に影をつくりて夏の月 木下典子
雑詠(2017年10月号)
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跼まりて子はなほ小さし椎拾ふ 藤永貴之 菊畑の菊矗々と出荷待つ 桐の実や寺領の内の一つ庵 遠目にも桂の黄葉且散れる 残照を惜しみ高きに登りけり 案内人目につく草を引きながら 岩本桂子 蚊遣香外の雨へと流れけり 永田泰三 水面をぼぼぼぼぼつと滝が刺す 磯田知己 万物に影をつくりて夏の月 木下典子