雑詠(2017年4月号)

小父さんが去り山雀もゐなくなり    児玉和子
枯芝を見渡す石の露台かな
綿虫や石の露台に石の椅子
綿虫の細かに震へながら飛ぶ

楮蒸す足助の空に湯気の立ち      大山みち子
一時間半も歩いて狩の宿        小沢藪柑子
エンディングノートなど書き日短か   井上 基
父母と錦市場(ニシキ)の話酢茎食ぶ   冨田いづみ

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