雑詠(2016年12月号)

わたくしが真ん中夏の大三角          磯田和子
老鶯や川筋烟る旅の朝
蟬穴へ亭午の日射し届きをり
くちづけと云ふは真つ赤なトマトの名

南瓜ひとつ腹のあたりで渡しけり    田中 香
一の橋二の橋皐月三の橋        宮川幸雄
喪服着てやゝ児あやして百日紅     永田泰三
山裾に沿うて落ちゆく冬日かな     藤永貴之

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