永き日の動く歩道に運ばるる 天明さえ 鳩の巣に開けぬ窓とし日々眺む 遮断機のまたすぐ下りて諸葛菜 奔放に棚をはみ出し藤咲ける ぐいぐいと乳に吸ひつく花の下 近藤作子 満開の木蓮に月混じりけり 前北麻里子 角曲るまでを見送り日永かな 前田なな 春愁や夫の書架伊勢物語 岩本桂子
雑詠(2016年8月号)
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永き日の動く歩道に運ばるる 天明さえ 鳩の巣に開けぬ窓とし日々眺む 遮断機のまたすぐ下りて諸葛菜 奔放に棚をはみ出し藤咲ける ぐいぐいと乳に吸ひつく花の下 近藤作子 満開の木蓮に月混じりけり 前北麻里子 角曲るまでを見送り日永かな 前田なな 春愁や夫の書架伊勢物語 岩本桂子