雑詠(2016年5月号)

やはらかに身をすり合はす鯉幟		櫻井茂之
大皿の中を蠅虎這へる
和菓子屋の波打つ玻璃戸粽買ふ
卯の花や水源近きさゝ流れ
菜の花の向かうに富士の頭かな		金子千鶴
初夢の野にすれ違ふ夫若し		前田なな
駅に集合口々に御慶述ぶ		児玉和子
寒紅を直し米寿のコンパクト		岩本桂子					

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