雑詠(2016年3月号)

鴨の群投網のごとく着水す			山本道子
銀色の朝の水に鴨浮寝
小流れに歩幅の土橋杜鵑草
ホームより鴟尾の見えをり紅葉山
捕らへられ撲たるる鮭を目のあたり	高瀬竟二
卵よりしばし離れずいぼむしり		藤田千秋
亥の子餅楕円形して同じ向き		小沢藪柑子
客仏は客仏のまま笹鳴ける		中島富美子

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