雑詠(2016年2月号)

神これを養ひ給ふ稲雀			鳥山一枝
空青く月金色に現れし
末枯の蘆に夕日の惜しみなく
とみかうみ松の手入の念入りに
松手入終へし匂ひや皇居前		辻 梓渕
夜が来れりかまくらに雪国に		藤永貴之
磯鴫の声にかぶさり波の音		柳沢晶子
一ト風に野火また走り出しにけり	櫻井茂之

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